人々は、寺社参りなどで、「どうか災いやトラブルが起こりませんように」と祈ります。しかし、長い人生において困難が起きないのはあり得ないことです。私は「困難が起こっても何とか切り抜けられますように」と願い、「起きてしまた困難から、しっかり学び、今後の実力に変えることができますように」と祈ることが大切だと考えています。また、自分自身が苦手なことや嫌な事は「自分の人生修行のヒント」です。400年ほど前の中国の書物「菜根譚」には「逆境にある時、周りは良薬に満ちている。また、順風満帆の時、周りに堕落の種が満ちている。しかし、本人はそのことに気づいていない」という内容の言葉が遺されています。