コインのお守り

誰に対してもいつも朗らかな方だった檀家のおじいさんからは、たくさんのことを教わりました。終戦後、中国大陸から引き上げ、生家に辿り着いた時、まさに父親の3回忌の法事の最中だったこと。その父親から「お守り」として出征時に「二銭玉(一戦を越えろ)」、「五銭玉(死線を越えろ)」を貰い、その硬貨を靴底に隠して引き上げてきたこと(引き上げ桟橋では金目のものは取り上げられたそうです)。他にもたくさんのエピソードをうかがいました。私は小僧の頃から、ずっと可愛がっていただきましたが、その一つとして、珍しい昭和64年の硬貨を見つければ、「ボン、お守りにしとくなはれ」と1円玉や5円玉を何枚も下さいました。先週、数え歳98歳でお亡くなりになり、通夜・葬儀を務めさせていただきました。何事にも感謝の気持ちを持たれたご生涯でした。私も感謝の心を込めて読経供養しました。

五銭

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