追善の美術

8月1日から始まった棚経も、ようやく折り返し。一昨日は奈良方面でした。通りかかった美術館の看板『追善の美術』に惹かれて、昼食時間に駆け足拝観。

印象に残ったものは、本門法華宗 大本山 妙蓮寺からの出品「渡辺浄慶妙慶夫妻像」という室町時代の作品です。なくなった主人を慕い、夫婦としての肖像画を絵師に描かせたもので、亡き夫を見つめる婦人の目線が印象的でした。

亡き人の供養として、自身の善行・善意を故人に向けることを追善供養と言いますが、お盆では特に、親しかった人々への供養を大切にされる方も多いですね。