寿命の長さと質

ある檀家の男性は、喉頭ガンとの診断を受けた後、「少々の寿命を伸ばすため手術をし、その代償に声を失うなら、そのような手術はしない」と決断されました。

3ヶ月後、最後まで家族と談笑し好きな歌を口ずさみ、そして最愛の妻子、孫、ひ孫達に囲まれながら亡くなられました。御歳八十。

通夜、葬儀を努め終えて「寿命の長さ」と「寿命の質」について考えました。死について学び続けることは僧侶の宿命ですね。