お別れのかたち

先月、私が、葬儀を執り行ったその男性は、知的障害を持つ戦災孤児の男性でした。御年87歳。その人生は大変苦労に満ちたものだったと思われますが、彼が入居していた滞在型の障害者支援施設の職員の方々は、大変ハートフルで、出棺の際に、皆、涙ながらにその死を悼んでおられました。棺の中の「野口英世伝記」「野球カード」などを見ると、私も心の中で「あの世では、ご両親と再会し、好きな野球を楽しみ、本もいっぱい読んでください」との思いがあふれました。身内がいるのに孤独死となるケースや、遺族から文句や嫌味を言われながら見送られるケースもある中で、天涯孤独な孤児の男性が、たくさんの人に涙で見送られる姿に感じ入るものがありました。死後、彼の魂は、はるか高い次元に上がっておられることでしょう。

いのり4

 

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